日本にカジノができると
日本のカジノ合法化の議論が密になってきてからはや数年がたちますが、いまだに日本
のカジノ建設はまったく話がすすみません。
これも日本の政権が、民主党から自民党の安部政権にかわってしまい、途中まで進んでいた
カジノの議会(??)がいったん解散してしまったからといえそうです。
また、世界的な金融不安が手伝っているのもいなめません。
さて、そのカジノ合法化の話ですが、日本で考察されているカジノというのは、基本的に
『ラスベガス型カジノ』です。じつは、カジノには『ヨーロッパ型』というカジノをギャンブル
として楽しむためのタイプと、『ラスベガス型』というカジノ場以外に、ショッピングや劇場、
国際会議や大規模な見本市などを開催できるビジネス施設などが併設されているタイプの
2種類があります。
つまり、日本で考察されているカジノは、ギャンブル施設が主というよりも、内外観光客の増大、
地域経済の振興といった、大きなスケールの『統合エンターテインメントリゾート』を目指して
います。
このような統合リゾート(=IR)としてのカジノがつくられると、数千億円規模の投資を呼び込む
ことが可能になり、さらに膨大な新雇用が生まれます。
カジノで働く社員、劇場や飲食店で働くスタッフなどなど・・・。
しかも、カジノで使われるテーブルやチップ、監視カメラまで、いろいろな備品が必要になる
ので、カジノリゾート周辺の産業も活性化するのです。
一方では、ギャンブル依存症の問題も懸念されますが、それを考えても日本が活性化する要素と
してのメリットの方がかなり大きいのです。
なお、カジノは統合リゾートのなかで中核をなす集客装置となりますが、面積にすると全体の5%以下
です。しかし、絶対にはずすことができません。なぜかというと、収益の要になるからです。